ドクターズレシピで取り扱いをしているサプリメントについて、皆さんにもっと知っていただくためにサプリメント会社にインタビューを行っていきます。
第一弾は株式会社ヘルシーパスの取締役・開発担当である井村聡介さんからお話を伺いました。
サプリメントを開発するにあたり、どこに一番気を遣っていますか?
当社は医師、歯科医師に治療に役立てていただくということを目的に作られた会社なので、先生方が使いやすいサプリを作ることが第一だと思っています。
具体的には、配合量は先生が臨床で調整しやすい量、賦形剤※は出来る限り少なく、アレルギー物質も避けられるものは極力入れないようにしています。
粒のサイズや形についても、想定されるユーザーに合わせて設計しています。
なお、配合量については、他のサプリや医薬品とも組み合わせた際に上限量を越えないよう、計算しやすい数字にすることも心掛けています。
製造に関してはGMP認証を取得している工場でしか行わないということを、当社は創業当時からずっとこだわっています。
また、ドクターが診療でご活用いただくことが前提なので、それ以外の販路で購入できないように気を使っています。
※タブレット(錠剤)、ハードカプセルを製造する際、流動性向上、吸湿性改善、成型、希釈などを目的に加えられる添加物のこと。
サプリメントを製作するときはどのようなことを考えていますか?
最初に検討するのは先生が使いやすいかどうか、患者さんに提案しやすいかどうかというのを一番に考えています。
安全安心は大前提で、賞味期限の間は性能が担保されているのかも確かめながら設計しています。
これは、創業当時から言っていることなのですが、
「自分が安心して食べることができて、自分の子供にも安心して食べさせることができるものしか作らない」
ということが基本的な考えです。
サプリメントを製作する際の添加物への考え方を教えてください
添加物に関しては製造に不可欠なものはあるので、一概に添加物自体を悪だとは考えていないですが、
「種類も量もできる限り少なくする」ということを目指しています。
各原材料自体の製造に使われている添加物はパッケージに記載する義務は無いのですが、当社では、表には出てこない添加物にも目を光らせ、素材を厳選しています。
製品が重金属や汚染されていないことの確認は行っていますか?
当社では全製品全ロットでの重金属の確認はしていないです。
ただ、製造をする前に原料、添加物も含めてすべて、規格書・調査書等を入手します。これらの資料には、重金属やヒ素、酸化・過酸化物価の情報以外にも、原材料の原産国や加工国、製造工程、アレルギー情報、遺伝子組み換え情報、保管情報、賞味期限などの情報が揃っていますので、これらの情報を確認しています。
一方で、魚油などに関しては、水銀のリスクが高いので製品になった後で抜き打ちチェックをしたり、定期的に原料メーカーから最新の規格書を取り寄せ確認し、安全を担保しています。
消化吸収試験などは行っていますか?
消化吸収というか、まずは崩壊試験ですね。正しく崩壊することが大事だと思っていますので、崩壊試験は製造ごと、必ず工場にやってもらっています。
吸収については、ビタミンC、ビタミンD、鉄などで、社員が摂取し、お世話になっている先生に測定してもらったことがあります。特に、ビタミンCの飲用と血中濃度の測定は何度もやっていますね。
サプリメントの形状では、崩壊性に心配のあるタブレット(錠剤)よりも、ハードカプセルを使うことが多いです。
流通へのこだわりはありますか?
当社は医療機関専売品ということを徹底したいので、流通には非常にこだわっています。
お医者さんの指導がない限り購入できないように、WEB上での販売は制限をさせていただいています。
流通ではもう一つ、温度の部分ですね。
サプリメントは高温多湿化に置かれると、ソフトカプセルの場合にはゼラチンが溶けてしまったり、カプセル同士がくっついてしまう。タブレットやハードカプセルでは水分を吸って変色したりなどということがあり得るので、当社では夏の高温時にはクール便で配送をしており、宅配ボックスへの配送はしていません。
ヘルシーパス社の情報サイトもぜひ一度ご覧いただけますと幸いです。
https://www.healthy-pass.co.jp/company/divisions/development
株式会社 ヘルシーパス
取締役(NR・サプリメントアドバイザー)
井村 聡介 氏
インタビュー日:2024年8月22日