サプリ処方のコツは 「量を確保すること」 「グループ化すること」 「優先順位をつけること」です。
一つずつご説明致します。
量を確保する
まずはサプリメントの品質と量が大前提です。にも注意が必要です。市場にはさまざまなサプリメントが存在しますが、全てが同じ品質というわけではありません。効果を最大限に引き出すためには、信頼できるメーカーの製品を使用することが望ましいです。
患者さんが納得し、安心してサプリメントを摂取できる環境を提供することが、成功する栄養療法の要です。ドクターズレシピでは治療に最適な量を実現するハイグレードサプリを用意しています。
グループ化する
例えば 「疲労にはビタミンCとCOQ10」、 「骨粗鬆症にはカルシウム、マグネシウムとビタミンD」 など、サプリはグループ化して使うのが基本です。
例えば、炎症が強い場合、僕が使うのは「クルクミン」「オメガ3」「ビタミンDスプレー」などです。炎症セットとして、これらを組み合わせて使います。
これから栄養療法を始める方は、ドクターズレシピのプリセット処方もぜひ参考にしてください。
ドクターズレシピでは、体の機能を戻すサプリ、体のダメージを癒すサプリ、体の根本原因に対処するサプリといったグループ分けを行い、それを元にしたインスリン抵抗性セットや炎症セットなどの処方がプリセットされています。
このプリセット処方はあくまでもベースです。これを元に患者さんに合わせた処方を作ってください。
また、ドクターズレシピは、簡単な問診機能を搭載しています。
問診項目をカウントしていくだけで、低下している体の機能や体のダメージを推測することができ、各項目にチェックを入れるだけで処方のベースを作り上げることができます。
サプリメントの組み合わせを自分で書き出して説明するのは非常に手間がかかりますが、Doctorsrecipeを使えば、飲み方や期間を設定するだけで必要な数や量が自動で計算されます。これにより、計算ミスや手間を省くことができます。
テンプレートは、亜鉛やビタミンCなどのサプリメントが重複しないように、システム上で自動的に調整されています。例えば、亜鉛が複数のセットに入っていても、多い方の量が自動的に適用されるので、重複して過剰摂取になる心配はありません。
とはいえ、最終的な確認は先生方の判断に委ねられます。
優先順位を考える
サプリ処方をする際、すべての問題に一度に対応しようとすると、患者さんに負担がかかりすぎてしまいます。だから、最初から多種類のサプリグループを処方するのは避けましょう。
最初におすすめなのは、体のダメージを軽減することです。炎症や酸化ストレス、タンパク質不足などの体のダメージに対してサプリ処方を組み立てます。
これで患者さんは楽になりますが、これだけでは効果は頭打ちなので、副腎や腸内環境の修復サプリを組み合わせていきます。
副腎機能が回復してくると、コルチゾールレベルが復活し、炎症やタンパク異化を食い止めることができるので、抗炎症、アミノ酸サプリグループをやめることができます。
最初からやらないほうが良い治療は、腸内除菌や肝臓のデトックスです。これらは肝臓に負担がかかるため、他の治療を進めて体を整えてから行うべきです。
ドクターズレシピを使う場合、1-2か月ごとに効果を確認しながら進めていくという方法が最も効率的です。
というわけで、サプリメントの処方の基本は、患者さんの状態に合わせて優先順位をつけ、段階的に進めていくことです。これにより、効果的な治療が可能になります。
処方を簡単に見直せる環境が重要
治療がうまくいかない時、サプリの副作用などが疑われるときなどに特に重要なのがサプリメント処方全体を見渡すことです。
ドクターズレシピを使うことで、処方内容を簡単に確認できるため、どの成分が影響しているかを迅速に見つけ出し、代替策を提案することができます。このような柔軟な対応ができることで、患者さんも安心して治療を続けられるようになります。
ドクターズレシピをうまく使いこなして、効果的な栄養療法をおこなってください。